杉原愛子。全日本体操個人総合選手権 2024 | mizusumashi-tei みずすまし亭通信

杉原愛子:全日本体操個人総合選手権 2024

 

先週末に「全日本体操個人総合選手権 2024」が開催され、村上茉愛引退後の全日本エース宮田笙子が貫禄の優勝。その宮田を描こうと思っていたが、2022年に引退したものの、昨年に現役復帰を果たした杉原愛子の床演技がすばらしかったので、杉原を。

 

体操競技の採点はやはりテクニカル中心で、フィギュアスケートのような演技構成からの評価は低い。体操も(特に床演技などは)フィギュアスケートでいうところの「エキシビションのようなものがあったらいいのに」と常々感じる。杉原愛子の演技は観客を巻き込もうとの意図(意志が強く)が感じられて、体操界の変化を期待したくなる。

 

杉原愛子引退&宮田笙子NHK杯優勝(2022)

 

また杉原は、コーチ業やSNSを用いた発信、商業施設でのイベント演技など、体操普及のための会社TRyAS(トライアス)」設立を発表「体操をもっと広めたい、楽しんでもらいたいという想いを込めて」23歳で社長に就任した。

 

また、性的に見られがちなユニフォームに一石を投じるべく、今大会でも自らその改良型ユニフォームを着用し、メタ体操系の印象が強い同競技に新しい風を呼び込もうとしている。

 

男子は橋本大輝が優勝、3位に萱和磨が入り、このあたりは順当に思えるが、2位に岡慎之助が割り込み次代のエースに名乗りを上げた。一昨年の全日本個人総合を3位で通過しながら、決勝で右膝前十字靱帯断裂の重傷を負ったシーンを覚えている。一ヶ月後のNHK杯が楽しみだ。

 

 

「桜華さくらかの短歌うたなど詠めるかよ」いまさらに

 

 詩うたなくも桜はさくら